エポクリンとは

ゴムの力で汚れを落とす『エポクリン加工』

素材に特殊なゴムの微粒子をコーティングさせる、ナチハマだけの加工技術「エポクリン加工」。
タオルやブラシにエポクリン加工を施すことで、水だけで油汚れなどを落とせるようになります。
その不思議な力の秘密は、ゴムが持つ2つの力。
水で濡らしたゴムには、汚れをずらす摩擦力と、油を吸い付かせる吸油性があります。
この2つの力を利用することによって、汚れを溶かすことなく、水だけで汚れをずらしてくっつけて取ることができるのです。
研磨剤なども入っていないため、素材を傷つけることもありません。
化学的な薬剤を使わずに汚れが落とせるようになる、人と自然にやさしい加工技術です。
ナチハマでは主にエポクリン加工を施した「スキンケア シリーズ」と「お掃除 シリーズ」を製造しております。

エポクリン誕生秘話

エポック(画期的な)+クリーン(汚れ落し)という合成語から名付けられた、「エポクリン」加工。誕生のきっかけは、まさに偶然の産物でした。
ある日、ゴムの専門家・故 飯野博一氏が、研究中に容器を倒してしまい、性質の違う2種類のゴムが混ざってしまったのです。
慌てて布で拭き取り、2種のゴムが付着したままの布で汚れをこすってみると、驚くほどスッキリきれいに!
ヒントを得た飯野氏は、さらに研究を重ね、1972年にエポクリン加工を発明。1974年に特許を取得した「エポクリン加工」は、 当社にしか生産できない特殊技術となっています。
※「エポクリン加工」のOEM製品は流通しています

発明者 飯野博一氏

飯野博一氏(1919-1995年)略歴

  • 1919年 大阪生まれ
  • 1945年 大阪帝国大学工学部卒業
  • 1946年 世界長ゴムに入社。取締役技術部長、研究所長、研究・技術・開発担当取締役を歴任
  • 1958年 ゴムを同時発砲させた「スポンヂ底靴の製造法」を発明
  • 1962年 大阪府知事賞発明功績者、発明協会近畿地方発明表彰特賞を受賞
  • 1963年 全国発明表彰発明賞受賞
  • 1970年 世界長ゴム退社
  • 1972年 イノベ化成を設立、代表取締役就任。「エポクリン®加工技術」を発明
  • 1974年 「エポクリン®」で特許取得
  • 1976年 高木化学工業(後のナチハマ)代表の高木常弘と共に、エポクリン®加工製品の普及活動を開始。
  • 1982年 黄綬褒章受章
  • 1985年 ナチハマ取締役顧問就任。社団法人日本ゴム協会関西支部長、ゴム工業技術員会幹事などを務め、技術者の育成、ゴム産業の発展に貢献。
  • 1990年 日本発明振興協会・日刊工業新聞社共催 第15回発明大賞松原発明功労賞受賞。
  • 1992年 勲五等瑞宝章受章
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